ヘナを使って髪を染める



今回は、ヘナを使って髪を染めるとは
どんな事なのか

施術者、美容師としての視点と
ユーザーとしての視点で書いてみます。



わたしがヘナに出会い、自分の髪を染めるようになり、お客様にもご提供を始めてから
約8年が経ちます。



まず、どういった行程で染めるのか。
よく分からないかたのために
ヘナの成分、ヘナを使って染めるメリットやデメリットをお話ししていきます。



ヘナの立ち位置

ヘナの種類は、化粧品です。
意外ですが、染料として元々存在していたわけではありません。


ヘナの原産地インドでは
メヘンディアートと呼ばれる
婚礼やお祝いの際に 女性が
ヘナの色素によってするボディペイントがあります。



これは、子供の頃から慣れ親しんだ文化として、今も受け継がれています。


ヘナは、白髪染めとして始めからあったわけではないが、髪を染める効果もあった。というのがまずポイントです。



ヘナで髪を染める行程




ヘナの葉部を製粉したものを、
お湯で練ることで粘り気が出ます。
滑らかなペースト状になったものを
頭にのせることで
髪に色素が吸着します。



放置時間は約45分。
アルカリカラーのように、
置きすぎて色が変わってしまうことは
ありませんが、45分と決めている理由は
実際に実験をして、それ以上放置しても、
染色結果にはあまり差がないというデータ
を元にしています。


あとは、ヘナは植物で陰性の性質を持つため、身体を冷却させる可能性が考えられるからです。



ヘナの主な成分

▫️ローソン
▫️タンニン
▫️植物性糖蛋白




ヘナが染まるのは、葉部にあるローソン
というオレンジ色の色素です。



タンニンは、髪のダメージに入り込み
髪に強さを与えます。


植物性糖蛋白とは、ねばねば成分。
モロヘイヤやアロエにも含まれ、
髪にはトリートメントの役割を
果たします。



このように、ヘナには髪を染めるだけではなく、毛髪の強化や髪質改善という要素もあります。


使えば使うほど髪が補強され、
水分量が保持され潤っていく。
傷まない白髪染めです。



ヘナの仕上がりの色



ヘナの色素はオレンジ只一色なので、
オレンジ色を緩和させる為に
補色であるインディゴを活用します



この、ヘナとインディゴの組み合わせにより表現が異なります。

大きく分けると
▫️ダークブラウン
▫️ライトブラウン


他に、ニュートラル(無色)やターメリック(黄色)を調合することもありますし、
根元と毛先で変えたりもします。


このあたりは、
わたしたち国家資格を持つ美容師、
なおかつ天然ヘナを取り扱う美容師による
カウンセリングをオススメしています。



ヘナのデメリット

魅力がたくさんあるヘナにも
デメリットだと呼ばれる面もあります。
わたしは、初めにお客様に
きちんとデメリットもお伝えします。


「思っていたのと違う」を回避するため
カウンセリングには時間をかけます。


ヘナは植物のため、
カラー剤とは違い、
色味の豊富さは有しません



匂いも、好みが分かれますが、
自然の匂いです。
臭いと感じる方もいますし、
落ち着く、好き。と感じる方もいます。


大自然の中に包まれているような
感覚、というと大袈裟ですが、
アルカリ剤のツーンとする匂いはなく、
緊張感がなくノンストレスではありますが。


お好みです、としか言えない部分です。



あくまでも、髪が染まるのは副産物。
最初に書いたように
ヘナは化粧品であり、
カラーリングと同じ立ち位置ではありません



細かく染めたい方、
完璧さを求める方には向いていませんし、
色調を重視される方にも向いていません。




自然の営みに沿った生産方法のため、
科学薬品のように安定はしないのも
デメリットかもしれません。
※その年によって若干差は出ます。それが自然の姿ですが、生産者の尽力により
驚くほどの違いはないです。



そして、大切なのは
使う側の美容師が
生産者と消費者、どちらにも徳があるもの、生産過程が明らかなものを
あえて選んでいます。




あなたの地肌と髪の毛は、どうなりたいですか?

お会いできるのを楽しみにしています!



Ortansia Organics

「地球とわたしに心地いい」 メニューは、植物100%の天然ヘナと ヘッドスパとカットのみの オーガニックヘアケア。 植物100%に包まれる至福のひとときを。 Ortansia Organics hair&spa

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